このブログを書き続けてきて、少しずつ「記録が誰かの役に立つ」ことが増えてきました。
去年、母の訪問看護に来てくれている看護師さんから、 別のご家庭の話を聞きました。
「食べられなくなってきたお父様に、何か少しでも食べさせてあげたい」 そう言って、ご家族がとても悩んでいたそうです。
私はその話を聞いて、「うちにはいろいろあるから」と、 家にあった介護食の中からいくつか選んで、試食用にお渡ししました。 やわらかいムースやゼリー、少し甘いおかず。 母のために試してきた“食べられる工夫”のひとつひとつです。
数日後、「少し食べられたみたいです。とても喜んでいました」と聞きました。 その言葉を聞いて、胸がいっぱいになりました。
家族って、やっぱり“何かしてあげたい”と思うんですよね。 食べられなくなるのは、本当に辛い。 だからこそ、たとえひと口でも「食べられた」ことが、希望になる。
「食べる」は、生きること。 そして、「食べさせてあげたい」という気持ちもまた、生きる力なんだと思います。
— 介護の晩ごはん日記より
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