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食べさせてあげたい気持ち|訪問看護の看護師さんとの会話から

  このブログを書き続けてきて、少しずつ「記録が誰かの役に立つ」ことが増えてきました。 去年、母の訪問看護に来てくれている看護師さんから、 別のご家庭の話を聞きました。 「食べられなくなってきたお父様に、何か少しでも食べさせてあげたい」 そう言って、ご家族がとても悩んでいたそうです。 私はその話を聞いて、「うちにはいろいろあるから」と、 家にあった介護食の中からいくつか選んで、試食用にお渡ししました。 やわらかいムースやゼリー、少し甘いおかず。 母のために試してきた“食べられる工夫”のひとつひとつです。 数日後、「少し食べられたみたいです。とても喜んでいました」と聞きました。 その言葉を聞いて、胸がいっぱいになりました。 家族って、やっぱり“何かしてあげたい”と思うんですよね。 食べられなくなるのは、本当に辛い。 だからこそ、たとえひと口でも「食べられた」ことが、希望になる。 「食べる」は、生きること。 そして、「食べさせてあげたい」という気持ちもまた、生きる力なんだと思います。 — 介護の晩ごはん日記より

笑って食べて生きる|30年の介護で見つけた私の楽しみ

  🍃 1. はじめに 介護を始めて、もう30年になります。 初めは「もっとリハビリを」「良くなってほしい」と、頑張りすぎていました。 でも、気づけばお互いにプレッシャーばかりで、“楽しくない介護”になっていました。 🌷 2. 気づきの転機 何度か命の危機を経験したとき、「普通の親と比べるのをやめよう」と思いました。 できることより、笑った顔を見たい。 「楽しいことをしよう」と心から思えるようになりました。 病気だからと閉じこもらず、外にも出よう。 好きなところに行けないなら、一緒に行けばいい。 🎡 3. 母と一緒に楽しむ日々 毎年、1回は阪神戦を見て、吉本新喜劇を観に行きます。 お茶ゼリーをいっぱい持って行って、回転寿司にも行きます。 マクドにも行きます🍔 母が笑ってくれる、それが何より嬉しい瞬間です。 💞 4. 支えてくれる人たち 母は週3回、老健(デイケア)に通っています。 職員さんたちが嚥下のことを気にかけてくださって、最近は食事もムース食にしてくれました。 「今日はよく食べられましたよ」と声をかけてもらうたび、私もほっとします。 家だけじゃなく、周りの人たちが支えてくれている。 それが本当に心強いです。 (📸 デイケアのムース食の写真) 🍳 5. 介護食づくりが趣味になった 介護を続けていくうちに、私は「介護食を作ること」そのものを趣味にしようと思いました。どうせやるなら楽しく面白くしたい。 最初は必死だったけれど、今では「どうしたら美味しく、楽しく食べてもらえるか」を考える時間が楽しみ。 嚥下食やムース食、ゼリー食を組み合わせて、彩りを工夫しています。時々手抜きもします。🤭 お母さんが「おいしい」と笑ってくれるのが、いちばんのご褒美です。 🌤️ 6. まとめ 食べることは、口だけでなく、空気や湿度、温度にも助けられているんだなと感じます。 今日も、心地よい空気の中で「いただきます」。 「食べやすい空気」をつくることも、介護の一部だなと感じます。 — 介護の晩ごはん日記 より