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🥤基準・考え|2025.11.3|嚥下のようすと日々の工夫Watching Swallowing Day by Day

「飲み込が悪くなった」とハッキリわかる日って、

   実はそんなに多くありません。

多くの場合は、少しむせる日が続いたり、痰がからむ日が増えたり、食後に咳き込みが出たり…そんな小さな変化の積み重ねで気づきます。
だから私は、母の飲み込みについても「検査の日だけ見る」のではなく、ふだんの食事の中でずっと見ておくようにしています。

🌿 ふだん見ていること  What I Observe

  • 食べている途中で「んっ」となる回数
  • 食後に喉の奥でゴロゴロ音がするかどうか
  • 吸引のときに出る痰の色・かたさ・量
  • 声を出したときに「からんだ音」になるかどうか
  • 姿勢を変えたあとの出やすさ(下向きにした時に出るか)

ここ4〜5年で、よだれはむしろ減りました。
でもその代わりに、喉の奥でとどまるタイプの白っぽいトロッとした痰が増えています。これは「出したいけど出せない」痰で、母も自分でわかっているようで、あーっと声を出してくれます。私が吸引チューブを持って待っていると、ゴォーッと釣れるように出ることもあります。

💧 水分・お粥ゼリー・痰の関係
Texture & Moisture Balance

最近ちょっと気になっているのがここです。
お粥ゼリーを 30g にお湯100ccくらいで作って冷やすのが今の定番なんですが、これが「その日の体調によって」少し痰が増えたように見える日があります。
ゼリーがゆるいと喉に残りやすいのか?それとも、その日たまたま痰が多かったのか? 今はまだ観察中です。

とはいえ、ゼリー状にしているおかげで嚥下そのものはスッといくので、これはこれで続けます。むしろ、 「嚥下はできるけど、出すほうが苦手」
という母のもともとの特性(若いころから痰を“ペッ”と出す、鼻を”チーン”とかむのが苦手)が、今に来ているのかもしれません。

🍽️ 一口量と介助の工夫  Portion Size & Assisted Feeding 
 通所リハビリの看護師さんや、自宅では訪問看護師さん・ヘルパーさんが、お昼の食事介助をしてくださっています。 在宅でのお昼ごはんは、できるだけ少量で、カロリーや栄養のあるゼリーを中心に、食べやすいものを準備しています。
 これは「食べ疲れ」や「むせ」を減らすための工夫です。 
 最初のころは、1時間以上かけて食べさせることもありました。 少しずつでも食べ進められるようにすることで、介助する側も安心して支えることができました。 

 2〜3年前の秋、通所リハビリから「お昼の食事量が減っている」と連絡をいただいたことがありました。 夜はしっかり食べているのにどうしてだろう?と思い、実際にお昼の様子を見せてもらいました。 
家ではスプーン1杯の量が“盛り盛り”、リハでは“すこーしだけ” 
お茶ゼリーの硬さも、家では“やや硬め”リハでは“やや軟らかめ” という違いがありました。 また、家では食前にしっかり吸引を行い、必要に応じて食事中にも吸引をしています。
 この方法を共有してからは、通所リハビリでもスプーン量や硬さを調整してくださるようになり、今ではお昼も完食できています。 
 多くの方が関わる中で、こうして柔軟に合わせてくださることに感謝しています。 「介助の統一」が、母にとっての安心と安全につながっています。


🦷 歯の状態と噛み合わせについて

母は、これまでに 歯科受診のあとに2度、脳梗塞や脳出血 を起こした経緯があります。

そのため、以降は 無理に入れ歯を作らず、自然のままに 任せています。

現在は数本の歯が残っているものの、噛み合わせがないため咀嚼は難しく、

主に舌と頬でつぶす・まとめるような食べ方をしています。


 

🍱 食事介助で気をつけていること
Care & Creativity in Assisted Meals

食事介助のときに気をつけているのは、「飲み込み」だけでなく「食べる時間そのものをどう心地よくするか」。母が安心して、少しでも楽しく食べられるように、日々の小さな工夫を積み重ねています。

1️⃣ 食事形態と見た目の工夫

「おいしそうに見えるかな?」と器の色、彩り、温度にも気を配り、介護食=制限ではなく“料理”として出すように心がけています。(盛り付けは苦手です😣できてるかな?🤭 と思いながらも、母の笑顔でまあいいかな)

2️⃣ 舌触りと献立の組み合わせ

むせの多いときは、同じ粘度・まとまりのある料理の組み合わせも考えます。口の中での違和感を減らしています。調子のよいときは、かぼちゃ煮物ムースに、少しかぼちゃペーストを2層にして合わせるなど、舌触りのリズムを意識した献立づくりもしています。

3️⃣ お茶ゼリーとの交互摂取

おかずとおかゆの間にお茶ゼリーをひと口。これで口の中がリセットされ、送り込みがスムーズになります。飲み物ではなく“食べる水分”だからこそ誤嚥を防ぎやすく、嚥下も安定するのかなと思います。

4️⃣ 一口量・全体量・栄養バランス

一口の量を一定にすることで、嚥下のリズムが整い、介助側も安心してすすめられます。全体の量は少なくても、カロリー・たんぱく質・ビタミン・水分量のバランスをの良いものを選んでいます。新しいものが色々出てるので選ぶ楽しみがあります😊

5️⃣ 食前・食後の口腔ケアと軽いマッサージ

食前に吸引で喉を整え、食後は口腔ケアスポンジや歯ブラシで清潔にします。そして時々、首まわりやほっぺをやさしくマッサージ。筋肉や感覚をやわらかくして、次の食事にもつながるようにしています。


🪑 姿勢を変えると出るときがある
Sometimes Posture Helps

前の記事でも書いたように、ベッドから車椅子へ、車椅子からベッドへ移るときに、 いったんベッド横に座らせて、足を床につけて、ちょっとだけ下向きにする時間をつくっています。2〜3分です。
そうすると、そのあと吸引したときに、さっきまで喉の奥にいた痰が「おりてきてる」感じで取りやすい。ときどき鼻からも出るので、2人で笑っています😊

これは医学的にどこまで正しいかはわかりません。
でも、自然に前かがみになる体(円背)があるなら、その体に合った角度にすると出やすい、という感覚はあります。
「吸引機がなかったときはこれだな」と思ったくらいです。

🧪 これからやること:硬さを“見える化”する
Measuring Food Hardness

今までは「今日はまとまってた」「今日は少しバラけた」「今日はゼリーがやわらかかった」で判断していましたが、これだけだと家族以外の人に伝えにくい。
そこで、簡易に“かめるか・つぶせるか”を測る道具(カメルカ)を注文しまし た。これで、

  • お粥ゼリーのときはこのくらい
  • キューピーのペーストに宮源のお粥を混ぜたときはこのくらい
  • マグロのたたきを混ぜたらこのくらい

…というふうに、数字っぽく残せたらいいなと思っています。
「家でもこのくらいの硬さで食べてます」と言えると、デイケアの看護師さんや訪看の看護師さんにも共有しやすいですよね。

💊 薬と環境の効果もある
Not Only Food

2〜3年前から、往診の先生に カルボシステインアンブロキソールを処方してもらっています。これに加えて、

  • 部屋の換気
  • 加湿
  • こまめな吸引(食前・食後・食間)

をするようになってから、目をぎゅっとつぶっていた感じや、手を強く握ったままの時間が少しやわらいでいます。
「食事だけ」じゃなくて「環境全部で嚥下を助ける」っていう感じです。

🎤 声を出すことも嚥下の味方
Voice Is Also Training

お笑い・替え歌・野球観戦で声を出すのは、我が家ではもう立派なリハビリです⚾🎶
口を動かす → 喉を動かす → 飲み込む この流れが、日常の中で何回も起きていれば、それだけで「食べる力の貯金」になると思ってます。

💭 おわりに

嚥下って、「できる」「できない」の二択じゃないんですよね。
その日の姿勢・水分量・ゼリーのかたさ・おかずのバラけやすさ・お天気・換気…いろんなものがちょっとずつ影響して、今日は出やすい/今日はからむ、になります。

だから私は、“今日はこうだったよ”を残すブログとして書いています。
いまはわからなくても、あとで「あ、あの日から変わってたんだ」と気づけるかもしれないから。

そして何より、「むせるから全部やめる」より、「むせてもすぐ吸えるようにしておいて、食べたいものを一口あげる」ほうが、母らしいし、うちの介護には合ってるなあと思っています😊

※これはわたし個人の介護の記録です。お母さん・お父さんの状態によっては、必ず主治医・訪問看護・STさんに相談してくださいね。

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