スキップしてメイン コンテンツに移動

カメルカを試してみた|嚥下食ゼリーの硬さ(5〜20kPa)を比べてみました Testing “Kameruka”: Comparing Jelly Texture for Dysphagia (5–20 kPa)





①はじめに

母は噛み合わせる歯がなく、嚥下食といってもゼリーやムースは噛まずに、ほぼ丸呑みの食べ方になります。

そのため、基本になるのは「舌で潰せるやわらかさ」です。

ただ、やわらかければ良いわけではなく、やわらかすぎるとまとまりがなくなり、かえって飲み込みづらくなります。


そこで、どのくらいのやわらかさが我が家には合っているのか、簡易食物硬さ測定器を使って試してみました。


② 使ったもの・条件



今回は、簡易食物硬さ測定器「カメルカ」を使用しました。


ゼリーは、

・一口大にしたもの

・カップに入れた状態のもの

の両方で試しています。


試したのは、コーラゼリー・お茶ゼリー・たらみのゼリーです。


水量は、

・45cc(5kPa相当)

・90cc(10kPa相当)

・180cc(20kPa相当)

を目安にして作りました。


※簡易測定のため、数値はあくまで目安として捉えています。





③まずは20kPaを試した結果



コカコーラ400ccにソフティアGを4g入れてゼリーを作りました。


まず「舌で潰せる」とされている20kPaで試してみましたが、コーラゼリー、たらみのゼリー、お茶ゼリーの一口大のものは、いずれも軽く貫通しました。


この段階では、やわらかいゼリー同士の違いは分かりにくいと感じました。


④ 5kPa・10kPaで試してみた

ここからは、一口大ではなく、カップのまま、ペットボトルを置いて試してみました。

コーラとお茶は200ccのゼリー

たらみは160ccのゼリーです。




45cc(5kPa)で3種類を比較


  • コーラゼリー:沈み込みあり


  • お茶ゼリー:沈み込みなし


  • たらみのゼリー:沈み込みなし



同じ5kPaでも、ゼリーの種類によって沈み込み方に違いが出ました。





90cc(10kPa)でお茶ゼリーを試してみた




  • 沈み込みはない
  • ただし、表面に少し凹みが出る



支える力はありますが、やわらかさの下限に近い印象でした。


⑤ 見えてきたこと(考察)



今回いくつかの条件で試してみて、同じkPaであっても、ゼリーの種類によって挙動に違いが出ることが分かりました。


簡易測定器では「貫通する・しない」で判断しがちですが、実際には、沈み込み方や表面の凹み方など、動きの違いを見る方が分かりやすいように感じました。


また、食べやすさには硬さの数値だけでなく、形を保てるかどうか、まとまりやすさといった要素も大きく関わっているように思います。


特に、たらみのゼリーは果物が入っていることもあり、今回試した中ではいちばん支える力が強く、沈み込みにくい印象でした。





⑥ わが家としての結論



今回試してみて、20kPaは我が家では少し大雑把すぎる目安だと感じました。


ゼリーの場合は、5〜10kPaあたりの方が、食べやすさの違いが分かりやすいように思います。


特に母の場合は丸呑みになるため、5kPaは少しやわらかすぎる印象でした。







⑦ 今後について

ムースになると、また少し硬さの感じ方が変わってきます。

今後は、他の食材でも試しながら、わが家に合ったやわらかさを探していきたいと思います。


今回試してみて、やわらかいだけでは足りないのだと改めて感じました。


まとまりがなくなると、飲み込みにくくなるだけでなく、口の端からこぼれてしまうこともあります。


ある程度の大きさと、潰れるけれど形を保てる硬さがある方が、喉元を通る時も安定し、誤嚥もしづらいように思います。


嚥下食は「できるだけやわらかく」ではなく、「どう飲み込まれるか」を考えることが大切なのだと感じました。





コメント

このブログの人気の投稿

嚥下食ゼリー食べ比べ|ニュートリー・ネスレ・たらみの実食レビュー【介護食・やわらか食】

今日の【嚥下食レシピ】は、市販の介護食ゼリー3種類を食べ比べしました。 ニュートリー・ネスレ・たらみ のゼリーを実際に食べて、 飲み込みやすさ・栄養価・味・価格 をまとめています。 嚥下機能が低下している方でも安心して食べられる商品ばかりです。 📅 日付:2021年9月|お昼ごはんの記録 お昼ごはんは、ゼリー3種類。飲み込みやすく、とっても美味しい内容でした。 ① ニュートリー|ブイクレスシリーズ ビタミン・ミネラルが12種類で1日分の摂取量がとれる優れもの。 エネルギー110kcal、タンパク質12gと栄養バランスも◎。 ② ネスレ|アイソカル ゼリー ハイカロリー 66gでエネルギー150kcal、タンパク質3g。少量でもしっかり栄養が摂れる。 スイートポテト味など種類も豊富で、温めても食べやすい。 お試し8種セット(1,000円)もあり、初めての方におすすめ。(2021年時点) ③ たらみ|とろける味わいシリーズ 果実感がしっかりしていて、どれも美味しく飲み込みやすい。 エネルギー120〜150kcal、容量210gで水分補給にも最適。 💧 水分補給と工夫 経口補水液で作った水ゼリーやお茶ゼリーも併用しています。 食べ疲れがなく、安全で続けやすい工夫をしています。 🛒 コスパ・保存面 3種類合わせても約350円。(2021年時点) すべて常温保存が可能で、賞味期限は半年ほど。 まとめ買いでも安心・便利です。 🌷 よしちゃんのひとこと 「美味しい!」という言葉が聞けることが、続けられる一番の力。 食べやすく・安全で・笑顔になれるごはんをこれからも工夫していきます。

スイカゼリーが食べれた日(2021.6)

  今日の記事は【嚥下食レシピ】というよりも、嚥下機能が低下してから「ゼリー食」で食べる力を取り戻した記録です。特にスイカゼリーがきっかけとなり、再び口から食べられるようになった大切な出来事をまとめています。 きっかけとなったスイカ🍉ゼリー 今年のゴールデンウィーク最終日あたりから、食事が進まなくなり、モグモグしても口の端から出してしまい、騙し騙しあくびなどで口が開いた時にお茶ゼリーなどを入れてましたが、嫌がるようになり、数日後には、口を結んで全く食べなくなってしまいました。 病院で調べても特に問題は無い。1週間経っても一向に口を開けてくれず、脱水も心配となり5月下旬より訪問で点滴をしてもらい何とか命を繋いでもらっていました。 6月中旬、口を開けてくれなくなって1ヶ月半が経ち、天井を見上げる毎日、梅雨の鬱陶しさもあるので、気分転換にリクライニング の車椅子でスーパーへ散歩につれだしました。 ぼーっとした様子もありましたが、果物売り場でスイカが目に入り、食べたい?と聞くと左腕がスイカの方に向かって伸びていました。スイカの大玉の横に一緒に並んでいたスイカのゼリーを取ろうと。 食べれないけれどたべたいのかな、「買って帰ろうか?」とゼリーを手渡すとしっかり握っていました。 次の日お茶ゼリーをスプーンで差し出してもせいぜい一杯程度。 その次の日、踊って笑わせたりしながら騙し騙しで口を開かせて、スイカゼリーを8口程食べたんです! めげずに次の日、お茶ゼリー5口 スイカゼリー1口 それから2日後、 毎日の点滴が入らなくなった時にどうするのか、これだけの期間口が開かない現実をしっかり受け止めなければならなくなりました。 母の気持ちを確かめなければどうしたらいいか決められない。 スマホの中の胃ろうの図を見せて覚悟をしたくないけれど選択について問かけました 長いセリフでの返事をするのは難しいので、いつも手を挙げて返答してくれます 胃ろうをして栄養を採る方法 「やってみるひとー」手は挙がらない 「やりたくないひとー」手は挙がらない 「ちょっと考えたいひとー」左手がゆっくり挙がりました。 そうだよね、すぐに答えは出ないよねーと言うと「わーっ」と言い泣き顔になりました。 勝手に決めずにまた聞くね。保留にしておくからね。と伝えました。 そしてその夜、「一番いいのは口から食べれることだ...

晩御飯2025.1010

  📅  日付 2025年10 月 10 日() 📸  写真 ## 本日の介護ごはん(2025.10.10) まぐろのたたき、粥ゼリーなど、やわらかく仕上げた嚥下食の献立です。 ## よしちゃんの嚥下食ポイント ・魚は細かくたたいて油も程よくあるものを選ぶ ・粥ゼリーで水分も摂れるように   ・スプーン1杯ずつ、口のあく速度を見て、嚥下を確認しながら介助   ## 嚥下ケアの工夫 ・食前に吸引し、軽く首回し・口腔体操   ・姿勢は少し前かがみ  エプロンやタオルを用意、少々食べこぼしも気にしない。 ・食後は吸引をしっかりと。 ## 今日はデイで運動会があったそうで、お腹がよじれるほどみんなで笑った〜って書いてあったよ。何があったんだろーって効いたら、さらに大笑いしてたねー楽しかったんだね。 笑顔いっぱいで、楽しくなりますー 🍽️  メニュー ・主菜:まぐろのたたき、カニクリームコロッケの中身 ・副菜:豚肉と野菜のムースキューピー ・ごはん:そふ粥ゼリーニュートリー